ご注文はスマホですか? 【NetHunterの作り方(Nexus 5)】
12月2日にこんな話をする機会をいただきました。
ハッキングガジェットに関する話で、実際の展示とかを失敗を交えながら披露させてもらえましたw
今回はLTで紹介した「NetHunter(Nexus5)」の作り方をまとめてみた。
そもそもNetHunterとは何かと言うと、Androidのスマホにスマホ用にカスタマイズしたKali Linux(ペネトレーションツール)をインストールしたってことでいいかなw(←テキトー)
Kali Linuxのサイトに行く度にちらほらと名称は見かけていたんだけどなかなか手が出せなかった(いろんな意味でw)
でも今回、覚悟を決めて中古のNexus5を購入し作ってみた!
---注意!---
ここから先の内容は、Androidのメーカー保証を受けれなくなるような改造を含みます。正規の使用法を完全に逸脱する内容です。何か起きても自己責任になります。それでも良い!と言うようなお金持ちか、私と同じくらい狂ってる人だけがこの先を見てください。
ここまできたって事は、だいぶ変態ですねw
材料
・Nexus 5
環境
PCからAndroidをいじくるには、「adb」とか、「fastboot」と呼ばれるものが必要になります。これらのインストールについて語ると長くなるし、ググればそれぞれの環境にあったインストール方法を紹介してくれるサイトがわんさかあるので、既にインストール完了している前提で話は進みます。
とりあえずオフィシャルのリンクは以下に貼っておきます。
このサイトにはAndroidのどのバージョンがサポートされているかがまとめてある。(てか、やりようによってはNexusじゃなくてもインストール可能らしい)
ダウンロード
安定版は以下のサイトからダウンロードすればOK
多少不安定でもいいから最新のイメージを使いたいなら以下のサイトからダウンロードするように書いてあるので自己責任でどうぞw
https://build.nethunter.com/nightly/
この時、注意しなくてはならないのが、新規インストールの場合は「nethunter-generic-[arch]-kalifs-*.zip」と「kernel-nethunter-[device]-[os]-*.zip」が必要になり、最後にカーネルをフラッシュしてやる必要があるとかないとか書いてある。
セットアップ
ツールの準備
今回、自分の環境がMacなんで、LinuxとOSX用に用意された「NetHunter Linux Root Toolkit(LRT)」を使ってインストールしていく。(Windowsは、Nexus用のGUIツールがあるらしい)
まずは、上記GithubからLRTをダウンロードして展開する。この後は、ここに書いてある通りに必要なものを集めるだけ!
cd Nethunter-LRT/
中はこんな感じ
Factory Imageのダウンロード
次にGoogle から、Nexus5の Factory Imageをダウンロードしてきて「stockImage」に入れる。下のリンクからFactory Imageのダウンロードサイトに飛んでNexus5の項目を見つけてダウンロード。公式でインストールできるバージョンが、5.1.1と6.0.1と言っている。今回は5.1.1を選択(それでも一番新しそうな奴を選んでみる)
https://developers.google.com/android/images
TWRPのダウンロード
次の手順は、以下のTWRP WEBから、Nexus5のTWRP Imageをダウンロードして「twrpImage」に入れる。
サイトにアクセスしてデバイス名(ここではNexus5)を入力すると候補が出てくるので「LG Nexus 5(hammerhead)」を選択してダウンロードしてくる。
SuperSu(BETA)のダウンロード
同じく、以下のサイトからSuperSuをダウンロードする。
全てのファイルをダウンロードして配置した状態はこんな感じ
この時、ダウンロードしてきたzipファイルや、imageファイルの名前を変更しちゃダメです。
デバックの有効化(開発者向けオプション)
1.Nexusの設定から端末情報を選択
2.ビルド番号を何回かタップする
3.端末情報の上に開発者向けオプションが表示される
4.USBデバックを許可する
これでNexusの準備は完了
インストール
NexusをPCに接続してコンソールを起動する。
1.次のスクリプトを実行して端末のロックを解除する。
./oemUnlock.sh
全ての処理が終了するともう一度開発者向けオプションを有効化してUSBデバッグを有効にする事を示される。
そして次の手順として「stockFlash.sh」を使用してイメージを入れ直すか、TWRPとsuperSUとNethunterがインストールされる「twrpFlash.sh」を実行する事を示される。今回は「stockFlash.sh」を使用してイメージを入れ直す。
2.再度端末のUSBデバッグを有効にした後に以下のコマンドを実行しダウンロードしてきたファクトリーイメージを書き込む。
./stockNexusFlash.sh
何度か自動で再起動するので待機(5分くらい?)
コンソールでここまでくると処理は終了してして端末側が初回起動状態になってる。とりあえず適当に入力して再度、USBデバッグを有効にするところまで実行
上の図のように次の手順が示されている。
3.TWRP、superSU、Nethunterのインストールを実行する「twrpFlash.sh」を実行
./twrpFlash.sh
再起動した後にTWRPがインストールされてユーザからの入力待ち状態になる。
端末側
この状態で、端末側では何も操作せずコンソール側で何かキーを押す。
インストールが始まり、端末側とコンソール側で以下のような感じになる。
のんびりと・・・
優雅に・・・
待機w(それなりに時間かかる)
最後にコンソールに上図のようなメッセージが流れたら無事に終了!
端末側でもKALIの起動ロゴアニメーションが表示されている。
4.最後にカーネルのアップデートを行うので、一度電源を落としてボリュームダウンボタンと電源ボタンを押して起動。するとブートローダーが起動するのでリカバリモードを選択してTWRPを起動する。
用意していたカーネルを端末のダウンロードディレクトリに入れておく。(別に自分がわかるなら何処でもOKだと思う)
端末側はTWRPのメニューから一番左上のインストールを選択
次の画面ではダウンロードディレクトリを選択
カーネルを選択して、右下のインストールイメージを選択
画面下をスワイプしてインストール開始
インストールが終了したら右下の再起動ボタンを選択
Nethunterを起動すると一度だけ聞かれるので許可する。
これでインストールが完了!
まとめ
Nexusへのインストールに関しては資料やツールも多いので簡単に作れると思うw いちおオフィシャルではNexus以外の端末でもインストール可能と表示しているがちょっと敷居が高そうにも思える(個人的には)今、Nexus5や、6あたりは中古市場で安いのが出回っているのでインストールして見るのも楽しいかもしれない⁉︎